お子様の健やかな成長を願う七五三や成人式など、着物に触れる機会が増えるシーズン。大切な着物を美しく保ち、長持ちさせるためのお手入れ方法をご紹介します。

着物をお召になった後は

着用後は、湿気を含んでいるのでそのまま仕舞うと、カビ黄ばみなどの原因となります。着物用ハンガーに掛けて直射日光にあたらない風通しの良い部屋に一晩吊るして、湿気を取り除きます※帯・長襦袢なども同様です。

柔らかいタオルでホコリを落とします。その後、乾いたタオルなどをブラシ代わりにして、着物に付いたホコリを払います。箔や刺繍のある部分のホコリはこすらず丁寧に扱いましょう。

シミ・汚れを念入りにチェックします。シミや汚れを見つけたら、糸などで印をつけ、原因をメモしておくと良いでしょう。シミ・汚れを見つけても、擦ってはいけません(他に広がる可能性があります)。できるだけ早く専門店に相談し、処置しましょう。

特に汚れやすいポイント…➀襟元・胸の周辺:食べ物や飲み物等のハネが無いかを確認しましょう。➁袖口:表側だけでなく、生地の裏側も確認しましょう。③:泥汚れが付きやすい箇所です。

着物クリーニングのタイミング…着物は大切にケアをして保管をすれば、何十年も着ることが出来ます。しばらく着ない着物は、着用直後に「仕舞洗い」をお勧めします。汗は時間の経過と共にシミに変わる恐れがあります。汚れが浸透しないうちに手当をしましょう。

着物の保管…アフターケアをした後に、着物や帯はタトウ紙に包み、着物専用の防湿剤や防虫剤を入れて保管します。保管場所は和箪笥が理想的ですが、押入れ・クローゼット等に保管をする場合には着物専用の「保存袋」を使用しましょう。着物を置く場所は「風通しの良く、換気しやすい場所」にすることが大切です。