ワイシャツの起源は歴史的に見ると古代ローマで着用されていた「チュニック」だとされています。スリットを開けた白い布を頭から被る服で、身分によって丈の長さが違い、膝上が一般階級、丈が長ければ長いほど身分が高く、足を覆うほどの丈は、身分の高い人のみが着ることを許されたそうです。歴史の教科書に出てくる古代ローマ人が身にまっている、白い布の服がチュニックです。

ルネサンス期に華美な装飾が増えたデザインが19世紀にはいるとシンプルに変化します。襟は高く作られ、立ち襟スタイルで取り外し可能でしたが、後に襟を折り返して着るように変化します。アメリカのブルックスブラザーズがボタンダウンシャツを生み出したのはこのころで、1818年に創業しています。日本でワイシャツが作られるようになったのは1877年。横浜で石川清左衛門が初めて製造を始めました。ワイシャツの語源は、英語の「White Shirts(ホワイトシャツ)」で、明治頃から使われている言葉です。もともとは白の長袖のシャツだけをワイシャツと呼んでいたが、最近では半袖や色つきもワイシャツと呼ぶようになりました。