ウールは羊毛で出来た動物繊維で、天然素材の一つです。ウール生地は、“繊維が生きているような”特長をもった素材です。繊維の王様とも呼ばれ、セーターやコートなど、様々な衣服に用いられています。

冬暖かく、夏涼しい

ウールの繊維の中には多量の空気を含まれているため、非常に暖かな着心地を体感することが出来ます。空気の層が熱を遮断すると共に放湿するので夏でも着られる素材とされています。

シワになりにくい

ウール生地は弾力性と反発性がありシワになりにくい特徴があります。フォーマルからスーツ素材など、様々な用途で使用することが可能です。

汚れがつきにくい

ウールの繊維の周りにエピキューティクルという薄い膜で纏われ、その成分が水を弾く性能を兼ね備えています。また、繊維自体の水分保有率が高いので静電気も起こしにくく、汚れが付着しにくい素材です。

地球に優しいECO素材

リサイクルウールなど再利用することができるほか、天然タンパク質で出来ているため、土の埋めるとバクテリアの増加に伴い、数ヶ月で土に還ります。

水洗いで生じるダメージと縮み

洗濯で揉まれる繊維が絡み合いフェルト化して縮んでしまいます。フェルト化を防ぎ、衣類の型崩れを守りながら洗うドライクリーニングがお勧めです。

 毛玉が出来やすい

ウールは毛玉(ピリング)が出来やすい素材です。毛玉は衣服を繰り返しの着用や摩擦などにより発生しやすい素材です。

保管中の虫食い

天然繊維のウールについた汚れは虫にとって大好物です。汚れをしっかり落としてから仕舞うようにしましょう。防虫剤や防虫カバーなどを使用するのも良いでしょう。